ファイル名を変更して実際のファイルタイプを偽るのは容易です。Microsoft Wordなどのプログラムは拡張子に依存しないため、ファイル名とは無関係に、そのプログラムで処理できるドキュメントを認識し、開きます。ここに問題があります。たとえば、マクロウイルス入りのWordドキュメントに「benefits form.pdf」という名前が付けられていたとします。実際のファイルタイプを確認するようInterScanを設定していないと、このファイルがウイルス検索されていない可能性があるにもかかわらずWordで開いてしまいます。

トレンドマイクロの推奨設定を設定している場合、InterScanはファイルヘッダを開き、内部登録されているデータタイプをチェックして、ファイルの実際のタイプを確認します。

検索対象となるのは、実際にウイルスに感染する可能性があるタイプのファイルに限られます。たとえば、.midファイルはすべてのWebトラフィックのかなりの部分を占めますが、このタイプのファイルはウイルスを伝播しないことが分かっています。実際のファイルタイプの確認を選択した場合、実際のファイルタイプが判定された後は、この種の不活性なファイルタイプは検索されません。