圧縮ファイル 親トピック

圧縮とアーカイブは、特にメール添付ファイル、FTP、HTTPなどのファイル転送では、最も一般的なファイル保存方法です。ただし、圧縮ファイルでウイルス/不正プログラム検出を行う前には、まず解凍する必要があります。サポートしていないタイプの圧縮ファイルについては、圧縮ファイル内の個々のファイルにではなく、圧縮ファイル全体に対して検出時の処理が実行されます。
InterScanでは現在、次の圧縮形式をサポートしています。
  • 抽出: 複数のファイルが、次の種類の1つのファイルに圧縮またはアーカイブされている場合に使用します。PKZIP、LHA、LZH、ARJ、MIME、MSCF、TAR、GZIP、BZIP2、RAR、およびACE
  • 展開: ファイルが1つだけ、次の種類の1つのファイルに圧縮またはアーカイブされている場合に使用します。PKLITE、PKLITE32、LZEXE, DIET、ASPACK、UPX、MSCOMP、LZW、MACBIN、およびPetite
  • 復元: ファイルがバイナリからASCIIに変換されている場合に使用します。メールシステムで広く使われている方法です。UUENCODEおよびBINHEX
注意
注意
InterScanでは、サポートしていない圧縮形式については、第1圧縮階層より下の階層に含まれるウイルス/不正プログラムを検出できません。
InterScanでは、圧縮ファイルを検出すると、次の操作を実行します。
  1. 圧縮ファイルを抽出し、検索します。
    InterScanでは、最初の圧縮階層の抽出から開始します。第1階層の抽出後、第2階層に進み、それ以降も最大20階層までのユーザが設定したすべての圧縮階層を検索します。
  2. 感染ファイルに対してユーザが設定した処理を実行します。
    InterScanでは、圧縮形式で検出された感染ファイルに対しても、その他の感染ファイルと同じ処理を実行します。たとえば、感染ファイルに対する処理として [メッセージ全体の隔離] を選択すると、InterScanは感染ファイルが検出されたメッセージ全体を隔離します。
    InterScanでは、PKZIPとLHAの2種類の圧縮ルーチンからファイルを駆除できます。ただし、InterScanでは、これらの圧縮ルーチンを使用して圧縮されたファイルの第1階層のみを駆除できます。